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人権について考えていた Human rights

人権・・・コロナ禍になり、またこの「人権」について考えることが多くなった。

そもそも人権って何だろう

human rights

きのう「人権センターとちぎ 部落解放同盟事務局長」戸田 眞氏のお話を聞いた。

  1. 長い歴史の中で差別(同和問題)が形成されていったこと
  2. 今もなお根強く差別の意識が人々の中にあること
  3. 私たちの住んでいる地域にも多くの差別意識があり、それを変えていくのはとても難しい
  4. 無知(学習しない、知ろうとしない)がさらに次の差別を生んでいる
  5. 未来のために人権を守るための教育をつづけていくこと

などのお話を伺った。その中で私が考えたことを書いてみたい。

1 歴史の中で形成されていった差別(人権侵害)

私たちは小学校や中学校の歴史の授業で次のようなことを学んだ。江戸時代から明治時代にかけて、四民平等という世の中の流れの中で逆に「四民」にはいることのできない人々「エタ、非人」の存在によって差別がうまれた。それは単なる下層階級への差別や圧力だけでなく、基本的には同等の地域集団間の疎外感や反発力が根底にあること。ここが私が一番重要だと考える点だ。被差別対象となった人たちは動物の解体やその皮革を使った細工などを生業としていた。その人たちは特定の地域に住んでいてそこを「部落」とよび、その地域が被差別の地域となった、など。昨日お聞きしたお話のなかでは、杉田玄白の「解体新書」の著作時、人間を解体したのはその「エタ、非人」と呼ばれた人たちだったとのこと。なぜなら、解体に慣れていたから。

2 今もなお根強く残る差別意識、や行動

わたしは差別は昔のこと、少なくとも昭和時代のことと考えていた。しかし、人々のこころの中にはいまだに差別意識は存在し、ヘイトスピーチやネットへの書き込み、建造物への落書きなどによって現れている。2018年、私たちの住む地域の道の駅の男子トイレ個室に「韓国人と朝鮮人(チャンコロ)は日本から出ていけ!」「エタ、非人は死ね!」「○○市に住む○○は朝鮮の工作員だ」といった落書きがあったそうだ。また、結婚や就職において特定の地域の人や特定の姓の人への差別がいまだに存在するそうだ。

3 私の住む地域の差別意識

アンケートによると私の住む地域でも一定の割合で、特定の人に対する差別意識があることが確認された。その人たちとは結婚しない、その人たちは雇わない、など。もちろん高齢になるほどその割合は上がるが、20代30代の人たちの中にもそういった意識持つ人が一定数いる。「障害者差別解消法」「ヘイトスピーチ解消法」「部落差別解消法」の3つの法律を人権三法というが、私の住む市内でこのどれ知らないと答えた人は54%に上る。

4 無知が差別を生む構造

知らない・無関心

避けたい➡

謝り情報・偏見➡

人間関係トラブル➡

社会不満➡

自己不満➡

教育受けない➡

誤情報拡散受ける➡

相手の弱点➡

ストレス解消➡

弱者・少数者へ➡

制度や周囲に同調➡

面白ければ黙認➡

他人事➡

みんなやっている・容認➡

傍観➡

 

5 未来のために人権を守るための教育を続けていく

部落解放とは

部落民であることを明らかにし、歴史的に部落差別を受けた地域が存在していても、何らかの差別的取り扱いや排除・忌避を受けることなく人間としての尊厳と権利を享受し、支障なく自己実現ができる環境になること

肌の色や宗教のちがいによって憎しみをもって生まれてくるのではない。

人は憎むことを教わるのである。

憎むことを教えることが可能ならば、愛することを教えることだって可能なはずだ。

なぜなら、愛は憎しみよりもっと自然に人の心の宿るものだから。

ネルソン・マンデラ氏

差別と抗うために「憎しみよりも愛」を語り継ぐ

出会い・ふれあい・認め合い・支えあい・本当の愛

すべての人が幸せに、和やかに、人間に光を

よき日をめざし、誰でも今からできる

 

最後に

人間の中にはプラスの感情とマイナスの感情がある。愛があると同時に他を破壊したいという本能もある。そのことは事実である。自分を守るため、自分を高く評価したいから、人をいじめることはおもしろおかしいから、等々人が人を差別したり、人権を侵害するにも理由がある。

しかし、だからといって差別やいじめ、人権侵害は許されることではない。今、私たちにできることは教育の力によってそれらのマイナスの感情が存在することやその意味をしり、それは人間として表に出してはいけないことだと理性的に理解し行動することだと考える。

それが教育の力だ。

love

 

2332.work

 

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